[ミシンについて]

ぬるカスタマーあまの、ミシンについての意見を述べてみる。

安いものではありません。購入するのには勇気が要ります。
ミシンのセールスポイントは聞けても、そうでないポイントはなかなか聞けない(と思う)。
私がどうやってミシンを購入したのかを書いてみます。


*ミシン歴*/どういうミシンを選ぶかミシンのCMを見て思うこと


■最初のミシン
実家にあったものです。祖母の使っていた足踏みミシンと、電動(多分)ミシン。
足踏みミシンはまったく使えず、電動ミシンも毎回、「縫いはじめられるまで」に時間がかかっていたように思います。
もっともその頃は、大がかりなものを作ることはなかったので、手縫いで充分間に合っていましたが。

■私用の最初のミシン
中学生になると、授業で人間用の衣類を作るようになりました。
学校にもいくつかミシンはありましたが、当たり外れがあり、糸調子をいかに早く合わせられるかどうかが問題でした。
授業時間の半分近くを糸調子に費やしたり…

高校生の頃だったと思いますが、自宅にミシン業者が来ました。
1万円のミシン広告を見て、母親が呼んだらしいです。
実演販売ということで、1万円のミシンを使ってもらいましたが、私から見ても使いにくそうと思える代物でした。
学校のに比べても形がスマートじゃないし(いいミシンは形も美しいと思っていたのです)。
他のものはないか、というのに業者が出してきたのが、それよりはもう少しグレードの高いもの。(5万くらい?)
さらに、実に17万円のミシンを出してきました。
当時普及しはじめたばかりの水平釜でした。
二つのミシンを比べたら、当然17万円のもののほうが使いやすそうに見えました。縫い目も16種類あるし、ボタンひとつで切り替えられて、すぐ縫える。
ミシンを購入することは決まったいたようで、どれがよいか、という問いに、私は17万円のが欲しいと言ってしまいました。
父親が硬直したのを覚えています。多分、貯金を崩してくれたのだと思います…

そんなわけで17万のミシンは購入され、主に私が使うことになりました。

■買い換え
値段が値段とは言え、さほど使う用事もなかったのが正直なところ。
思い出したときに引っ張り出しても、すぐに縫えました。この辺はお値段さまさま。
実家からでるときの荷物にも加え、同人界に入ったこともあり、年に何回かは使うようになりました。
そのときもすぐに縫えました。

ある日久し振りに使ったときに、なんだかきしみを感じるようになりました。
とりあえず縫えるけど、きれいな仕上がりではない。
7〜8年経つし、何処か錆び付いているのかも…と、ジャノメの人に来てもらいました。
ミシンを見て曰く、「部品がないかもしれない」とのこと。
そのメーカーはすでになく、ブランド名だけが使われているのだそうです。
これには大変なショックを受けました。

人形道に入ったこともあり、これからガンガン縫おうと思っていたのに…!

そんな勢いで、ジャノメのミシンの購入を決意しました。3本糸ロックとのセットで、24万。
賞与時期だったこともあり、大奮発でした。

そのあとネットで調べたら、高校の当時、いわゆる「訪問販売」に思いっきり引っかかったんだと痛感しました。
大したことのない安いものを見せてから高いものを売りつける。まんま手口です。
ブランドだけが残っているその製品は、そういうところによく使われているそうです。

ジャノメの24万も、探せばもっと安いものがあったかもしれない…!
これはこれで後悔しましたが、値段分使ってやろうと心に決めました。

■2台目
ジャノメの人が自宅に届けてくれました。
その場で使ってみせてくれて、なんて美しく縫えるんだろう!と感動。
ロックミシンは初めてだったし、既製品さながらの仕上がりに、買って良かった!と大興奮。
高価いミシンがスムーズに縫えるのは、最初のミシンで分かっていたので、ここは冷静。

ジグザグ縫いで不満だった端かがりがきれいに出来て、嬉しくてちょいちょい使いました。
ロックの糸替えは、「前の糸の端に結んで繋いで通す」と教わったのですが、ちょこちょこ糸を換えたいときにそんな方法はとっていられず、セットできた白糸だけを使っていました。
その白糸が無くなったとき、私は糸替えが出来なかったのです。
説明書通りに通すことは出来ても、以前のような美しい縫い目にならない。
そもそも、通すまでに30分くらいかかるのです。

ストレスを感じ億劫になったので、ロックミシンは使わなくなってしまいました。
普通ミシンでのジグザグもいろいろ幅を変えられて、ある程度の端かがりは出来たし。

でも一度ロックの美しさを知ってしまうと、ジグザグでは物足りないのです。
別なロックミシンが欲しくなりました。糸通しが一瞬で出来るというJUKI製のものが。

■買い換え再び
購入で後悔はしたくなかったので、1ヶ月くらい、ネットやら何やらで情報収集。
大きな手芸店に実物を見に行きました。
型は違っても、糸通しのシステムは同じ。あれほど苦労していた糸通しが、ボタン一発一撃でするっと出来たのを見て、もうこれ以外にない!と。
お店のおっちゃんに「前のをがんばって使ってみろ」みたいなことを言われましたが、使いたくないからこうして見に来たんですよ!と心の中で言い返しました。

選んだのは、同シリーズの中でも一番グレードが低いものだと思います。一番か二番。その分お安い。
それでも充分なのです。私の使いたい機能はごく基本的なものだけ。むしろ糸通しが一瞬というところだけでよし、みたいな。
壊れるまで買い換えはしないと思われます。

普通ミシンは元々満足なので、ずっと使っています。


(2007/6)


ウエニモドル↑